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| VOL.10 | ||||
| ホンモノ!?ニセモノ!? | ||||
| <ノリタケの偽物> ここのところ人気が出てきているという、里帰り品のオールドノリタケ。 いつか本誌でも書きたいと思っているものの一つです。最近そのオールドノリタケの偽物が出回っているそうなので気をつけましょう。ノリタケの偽物のバックスタンプは、非常によくできていて、本物と全く見分けがつかないそうです。ですから、バックスタンプで判断することは不可能。見分ける方法は、重さ。オールドノリタケを扱っているお店にいったら、手に持ってみることをお勧めします。本物は軽く、偽物は重いそうです。 偽物ではありませんが、オールドノリタケの類似品というのもあるのでご注意。こちらは、オールドノリタケと同時代に作られたもので、製品の質も高く、ちょっと見ただけではノリタケと間違えてしまいそうです。但し、こちらのバックスタンプは、よく見ると明らかにノリタケのものとは異なるので、偽物と違ってバックスタンプでの判断が可能です。 <スージークーパーの偽物> スージークーパーは、ひところとても値段が上がっていたのが、ここのところまた手ごろな値段にもどってきたようです。でも、これでまた人気が出て、品薄になって、再び価格が暴騰するなんてサイクルにはならないでほしいと願っています。 スージークーパーには、まず偽物はないと思っていいでしょう。 根拠?それは「値段」。スージークーパーのカップ&ソーサーが、数十万円もするようなものであれば、偽物を作る意味もあるのでしょう。しかし、手ごろな値段で買えて、日常的に使えるスージーのような陶磁器の場合、コストがかかり過ぎて贋作を製造しても「商売」にはなりません。でも、雑貨屋さんで「スージークーパーに似ている陶器」にはときどき出会うことがあります。「似ている」の場合は安いものですから、気に入ったらどんどん買って、使ってみたらいいかもしれません。 <マイセンの偽物> 偽物らしい偽物があるのはこのクラスのものからでしょうか。 このクラスのものには、普通に偽物があり得ます。 「皆があの手この手でマイセンのイミテーションをつくらんと努力に努力を重ねてました」(関岡滋著「美しいアンティークカップ入門」より) という世界ですから、よほどの目利きにならない限り、見分けるのは無理かもしれません。本物のマイセンが欲しかったら、信頼のおけるお店で買うのが一番ではないでしょうか。マイセンの偽物については極め付けの話しがあるのですが、残念ながらここには書けません。知りたい方は、懇意になった骨董屋さんにでもこっそり聞いてみてください。骨董屋さんならきっと知っています。もっとも、その骨董屋さんが、あなたにマイセンを売った後にその話しをしてくれるかどうかは、わかりません。 <見分け方まとめ> 陶磁器に限らず、ジュエリー、ガラス等でも同じだと思いますが、本物と偽物を見分ける最良の方法は、「できるだけ多くの本物に触れてみる。」ということに尽きます。本物ばかり見ていたら、いざ偽物と出会ったときにわからないじゃないか?という疑問が湧いてくるかもしれません。でも、それがそうではないのです。 こんな例え話ならわかるでしょうか。生まれてから一度も「海」というものをみたことがない人に大きな「湖」を見せたとしましょう。その人はそれを「海」だと思うかもしれません。一方、毎日海に触れて暮らしている漁師やサーファーに、「湖」を「これは海です」と言ったら、即座に「嘘だ」と言われるでしょう。それが、たとえ向こう岸の見えないような大きな「湖」であったとしても、毎日本物の「海」を見ている人には違いがわかってしまう。(もちろん「湖」が「海」の偽物だという話しではありません) また、「物」の方でも人を見るということがあります。物は寂しがりやですから、日頃本物と暮らしている人には、物のほうからも仲間に入れてもらいたくて「私を見て、一緒に連れていって」という顔をします。ですから、骨董市やアンティークショップであなたの目を引いたもの、それがあなたの実力を示しているということもいえるでしょう。バックスタンプを見るというのは、最後の確認程度というところまで行けたら、とりあえずは本物の仲間入りというところでしょうか。 <本物に触れるには> 高級な物を扱うお店に行って、勇気を出してショーケースの中の物を見せてもらうというのも一つの方法。チャンスがあったら、できるだけベタベタ触ってみることです。ピューターや銀のような金属でも、作られた時代によって触感や重さが結構違うもののようです。できれば、お店の人がそっぽを向いている間に「舐めてみる」というのもいいかもしれません。見つかって怒られても責任は持てませんが。 もっと気楽に本物を見たい方は、美術館や博物館に行かれるのがいいと思います。いま、東京都庭園美術館では、ルネ・ラリック展をやっています。ルネ・ラリックの手によるジュエリーが数多く展示されているので、アールヌーヴォー期のジュエリーがお好きな方は狂喜乱舞というところでしょうか。ラリック展は2001年の1月31日まで。休日の午後はとても混雑するので、できれば朝10時のオープンに合わせて出掛けて行って、途中、ゆったりした喫茶室で、ライ麦パンのサンドイッチとコーヒーのセット(¥700)をブランチに頂くというのがお勧めです。 |
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