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| VOL.4 | ||||
| Adamas その征服しがたきもの | |||||
| <ダイヤモンドという名の由来> ダイヤモンドが歴史の中に登場してくるのは、ローマ時代といわれています。 ローマ時代の始まりは紀元前753年ですから、ほとんど有史以来といえるでしょう。ダイヤモンドという語は、ギリシャ語のadamasという言葉に由来しています。adamasという言葉の中には、ラテン語のdiamas(打ち勝てないもの、征服しがたい)という意味が含まれているそうです。それゆえ当時の支配者は、こぞってダイヤモンドをお守りのように持っていました。 その頃のダイヤモンドの産地は、現在の産地として有名な南アフリカではなく、古代インドでした。そしてその当時のダイヤモンドは「とにかく硬い」ということで珍重されていたようです。 <カットの歴史> ダイヤモンドが現在の様に「光り輝く」とか「美しい」といった形容詞をもつようになったのはおそらくカットが始まった15世紀からのこと。それ以前には、正八面体の結晶を「研摩」して用いていました。それは、できるかぎり削り落とす部分を少なくするカットでした。20世紀初頭に、アメリカの数学者トルコウスキィがブリリアントカットの論争に決着をつけるまで、アンティークとしてのダイヤモンド・ジュエリーは、ローズカットが人気を得ていました。 ローズカットは、現在のカットでいうダイヤモンドの下部の三角の部分(パビリオン)がなく底面が平らなもの。そのため、見た目よりもカラット数は小さいものでした。また、クローズセッティングにフォイルバック(石の裏側に箔や金属の薄片を施す手法)をして宝石の色をより高めるなどの工夫をしていました。 もし、手に入れたダイヤモンド・ジュエリーがローズカットで、ダイヤモンドと台座の間に金箔等がはいっているデザインの物でしたら、それはジョージアン(1800年初頭〜1837年)からヴィクトリア初期(1837年〜1861年)のアンティークである可能性が高いといえます。 <19世紀イギリスでのダイヤモンド> ・・・盛大な晩餐会の時には、ダイヤモンドもいいが、ただしそれもブローチかペンダントにだけ限る。ダイヤモンドのアクセサリーは完全な盛装の場合にのみ身につけるべきものである(「19世紀イギリスの日常生活」クリスティン・ヒューズ著)・・・19世紀のイギリスでは、ダイヤモンドはこんな風に使われていました。ローズカットから、パビリオンを持つブリリアントカットに移行していった理由には、こうした夜の社交界の登場もあったようです。最初は蝋燭の光から、のちにはオイルランプそしてガス灯の登場により、宝石に求められる性質も、色とか大きさといったものから「光り輝く」というものに変わっていったからかもしれません。 <世界最大のダイヤモンド> 世界最大のダイヤモンドは、ロンドン塔にあるエドワード王の王笏にセットされた「グレイト・スター・オブ・アフリカ」。これは、史上最大(もちろん世界最大)の原石3106ctからカットされた9個の大きな石の1つで530.20ctあります。そのロンドン塔内の宝石類(CrownJewels)を管理しているのは、1702年に創業されたGarrard Crown Jewellers。住所は「112 Regent St. w1」、ピカデリーサーカスからオックスフォードSt.に行く途中のカーブのあたりにあるお店です。 <国立科学博物館ダイヤモンド展> 9月9日(土)から、東京上野にある国立科学博物館で、「ダイヤモンド展」を開催しています。ここでは世界最大のダイヤモンドは見られませんが、大きさでいえば世界第3位の、黄色の美しいインコンパラブル・ダイヤモンドが展示されています。また9月24日までの期間限定の特別展示として、デビアス社所有のミレニアムスターを見る事ができます。このミレニアムスターこそまさに「光り輝く」という形容が相応しいダイヤモンドです。まだ間に合いますので、ぜひこの週末に出かけられることをお勧めします。 |
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